「不良在庫って何を意味しているのかな」
「不良在庫の会計処理はいつ行うべきなのかな」
会社の経営をされている方で、このようにお考えの方は多いでしょう。
そこで今回は、不良在庫と、不良在庫の会計処理のタイミングをご紹介します。
不良在庫について情報をお集めの方は、ぜひ参考にしてみてください。
不良在庫について
はじめに、不良在庫とは何かご説明します。
不良在庫とは、売れる見込みが薄く、かつ経済的な悪影響を及ばす在庫のことを指します。
いわゆる不良品や欠陥品と呼ばれる商品です。
不動在庫や死に筋在庫などとも呼ばれます。
不良在庫をデッドストックと同じものと思っている方は多いですが、不良在庫は「他の在庫に影響を与える」という点で、デッドストックとは意味が違います。
たとえば、腐ったミカンは商品としての価値がないだけでなく、周辺にあるミカンを腐らせるという影響を与えます。
また、劣化したジャケットも売れないのはもちろん、こすれて隣の服に色が移るという影響が考えられます。
このように不良在庫には、そのものに価値がないだけでなく、他の商品の価値まで減らしてしまうという特徴があります。
会計上では資産として扱われるため、一見何も起こっていないように見えながら、知らぬ間に倒産してしまうなどの危険性もあります。
会社に損失を出さないためには、不良在庫を出さない在庫管理や、不良在庫が出た際の適切な対策が大変重要になります。
不良在庫の会計処理の適切なタイミングとは?
不良在庫の会計処理の適切なタイミングはいつでしょうか。
結論から申し上げますと、決算前がおすすめです。
不良在庫は、基本的に伝票上で棚卸減耗費を使って処理します。
棚卸減耗費(たなおろしげんもうひ)とは、棚卸減耗を処理する費用の勘定のことです。
棚卸減耗とは、決算日において、計画していた帳簿上の数である帳簿棚卸高と、実際に存在している実地棚卸高の差のことです。
棚卸減耗費は、業者にとっては損にあたるため、棚卸減耗損と呼ばれる場合もあります。
このように処理の際に正確な数字を把握できるため、確実に正しい数字が必要な決算の前に行う必要があります。
まとめ
今回は、不良在庫と、不良在庫の会計処理のタイミングについてご紹介しました。
不良在庫の会計処理は、決算前が良いです。
本稿が皆さんのお役に立てれば幸いです。
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